2004年 07月 21日 ( 1 )

■冷や汗の花火大会!


思い出の花火ビューポイントは?




花火といえば、思い出す。

子供の頃、毎年2学期の期末テストに向けて勉強をしていると、






無類の花火好きの父がどこで買ってきたのか、袋いっぱいの花火を抱えて帰ってくる。

そして夜になると「はよ来い!」と呼び寄せるのだった。







母と兄と当時飼っていた犬のシェパードを連れて、

家のすぐ裏の、田んぼの横の広場へ行くと、

待ちかねた父が、広場にロケット花火が入った牛乳瓶をいっぱい並べていた。







父は、花火の中でもロケット花火が大好きで、

買ってくる花火も大半がロケット花火の束であった。

しかし父はロケットとは呼ばずに「矢」と呼んでいた。








「いくぞーーっ!、を飛ばすぞ、嬉しいやろ!」と満面の笑みで私に言い、

私は子供ながらも、心の中で「嬉しいのは、あんたやろ」とつっこんでいた。







ヒューーン・・・・・・パン!というだけの、なんの変哲もないロケット花火であったが、

花火師気分の父は取り憑かれたように、

「おりゃ!」 とか言いながら次から次へと牛乳瓶に入った花火に火を点け、








ヒューヒュヒュヒューーン・・・パンパパパン!

と連続で矢を飛ばしまくってご機嫌であった。







しかし、そのうちコトンという音がしたと思ったら、牛乳瓶が倒れ、

矢が水平方向にシューーーンと飛んで行き、

驚いたシェパードが腰を抜かして、家に一目散に逃げ帰るという事態も発生した。








また、私が一番好きだったパラシュート花火をしていた時、

ヒューン・パンと鳴って、ふわふわ降りてくるパラシュートを取りに走ろうと

ワクワクしながら見上げていたら、







横からシューーーンと飛んできた矢がパラシュートに見事命中し、

そのまま矢がパラシュートを奪い去って田んぼに落下した。







涙ぐむ私に、命中させたことに大満足のウィリアム・テル気取りの父は、

「こっちの方が楽しいぞ♪」と、お詫びに矢を3本私にプレゼントした。



いらんわ! なんか大嫌いや!










また、父は花火大会に行くのも大好きだ。

花火大会のビューポイントは、花火の音が聞こえる近さの場所である。

その花火の音とは、ヒュルヒュルヒュル~~~~~ドン、パパパパパン!という打ち上げ花火の音があるが、

ヒュルヒュル~と音をさせて上がる前の、

トゥン!という点火音が聞こえることが重要である。







ということは必然的に真上付近で打ち上がる場所なので、首がだるくなる。

そのため、父は花火大会に行くときには、必ず枕を持参する。







もちろん用意周到な父は、枕だけではない。

ビニールシートの上に直接座ると、お尻が痛いということで、座布団を4枚。
さらに夏であっても夜は意外と冷えるということで、薄い掛け布団も持参。

さらに、途中で必ず缶ジュースを大量に買っていく。







花火会場に着き、父がまず行うことは、用地買収である。








「すんませんなー。ちょっと寄ってもらえますかー。」

と言いながら、缶ジュースのワイロを配りまくり、無理矢理一等席を確保。








そして、「おーい!こっちやーーっ!」

という勝ち誇った顔で私たちを呼び寄せる。








恐縮しまくった残りの家族は、大荷物を持って周囲にペコペコしながらその場所に行き、

ビニールシートを広げ、座布団を置き、枕を置き、掛け布団を置き、弁当を広げる。

その後、母の手作り弁当を食べ、途中の露店で買った焼き鳥とビールを飲み、

気分が高揚した頃に、トゥン!という音がする。打ち上げ花火が始まった。








「おおっ!上がったぞーーーーっ!」パチパチパチパチ!!!








ヒュルヒュル上がってる時に、すでに父の大拍手。

そして、花火が開く直前に、









「ドカーーーン!」









と、父の声の花火が先に開く。







そして後追いで本物の花火が見事に開く頃に、次の花火のトゥン!という点火音が聞こえ、

周囲の人が、花火が開いて「綺麗ね~~~」とか言ってる時に








「ほぉーら、また上がったーーーーっ!」と言っている。








そんな父も、5分も経つと首がだるくなり、横になる。


そして数分後、










トゥン! ヒュルヒュルヒュル~~(グオーーー!)~~ドン! パパパパン!



トゥン! ヒュルヒュルヒュル~~(ンガーーー!)~~ドン! パパパパン!(グオーー!)










花火の音の合間合間に、大観衆の中、


座布団の敷布団に枕をし、掛け布団まで掛けて

爆睡している父の大イビキが夜空に響き続くのであった...
(完)







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by season-maro1 | 2004-07-21 08:55 | 栄えあるオマヌケぴーぷる