私が毎朝電車で通勤していた頃。 駅で顔を見るメンバーの中に、柳葉敏郎に似た青年がいた。 いつも同じ電車におなじ位置から乗るので、よく見かけるのだ。 清潔そうな服装で、髪型といい、知り合いと会った時の笑顔といい、 体育会系っぽい挨拶の仕方まで似ている。 しかし、そんな彼は爽やかなイメージとは裏腹に、 以前くしゃみをした途端、差し歯が抜け落ち、 さらに差し歯が近くの人に当たってバウンドして、 危うくホームの下に大切な前歯を落としそうになり、周囲を慌てさせた過去を持つ。 そのハプニング以来、私は彼を、 「義歯(ギバ)ちゃん」 と心の中で呼んでいた。 ある日、義歯ちゃんは私のすぐ前で、いつも通り爽やかな顔をして電車が来るのを待っていた。 そんな義歯ちゃんの朝をまたもや悲劇が襲った。 ベチャッ という鈍い音がしたと思ったと同時に 「うわぁ~~~~っ!!」 という義歯ちゃんの叫び声。 声に驚いて覗きこむと、義歯ちゃんの頭から顔にかけて鳩のフンが流れていた! 「うわぁ~っ」 私も驚いて声を上げ、あわててバッグの中からティッシュを取り出した。 周りで並んでいた人たちも、一斉にカバンやポケットからティッシュを取り出した。 義歯ちゃんは、あまりのショックの為か声を上げたまま、固まっている。 「鳩が上から何か落としたよぉ~~~」 「フーーーン(糞)」 「いよっ!うまいね~~」 などとダジャレ小噺をしている場合ではない。 電車が来るまでに、早く拭いてあげなければと、みんなで手分けして拭いてあげたのだった。 どうにか電車が来るまでに義歯ちゃんの頭と顔は、元に戻った。 お陰で義歯ちゃんは、やっと我に返って冷静になり、 「あ、どうもすんませんっ!」 と深々とお辞儀をしてお礼を言い、また一つ有名になった。 その後、電車を待っている人々はみな、頭上を見上げていた。 駅のホームの天井では、鳩がたくさん飛び回り、むき出しの鉄骨に、あちこち巣を作っているようである。 「平和のシンボルか...あ~ココも大変だな...」 私はつぶやいた。 何を隠そう、私が住んでいるマンションも、鳩の糞公害で大変なのである。 毎日、早朝からベランダで、 「クックルゥ~~ クックルゥ~~~」 とアイツらの大合唱で起こされている。 日の出が早くなればなる程その時間は早くなり、 夏場はだいたい早朝5時に合唱開始である。 動物好きの私たち夫婦も、あまりのうるささに毎朝憤慨し、ベランダをガラッと開けては、 「 (* ̄ b ̄)シーーッ! 」 と、子供に言うようにまずは諭し、 2回目は、手をブンブン振り回して追い払い、 3回目には、ハエ叩きを手に、周囲をバシバシ叩いて音をたてて脅している。 まあ、そんなことをしたところで、根性の座った鳩たちは動じない。 「 鳥が我が家にやってくるのよ。 」 と言えば聞こえはいいが、実態は、 「 鳥が我が家に糞をしにやってくるのよ 」 である。 便秘という言葉を知らないらしいアイツらの糞は、凄まじい。 見ると見事な渦巻型をしており、ベランダの手すりにとまってしたりするので、 ベランダの床には、横一直線に糞が並んで落ちている。 なかには、@ こんな形のが混じっていたりして、 ひょっとしてアイツらのアドレス? なんて思えるほどである。 そして、鳩は必ず夫婦2羽で生活をしているようである。 たまに見るぶんには、仲むつまじく、微笑ましい光景なのであるが、 毎日アイツらの糞の掃除をしていると、 イチャイチャするんじゃねぇ~!! と怒り狂ってしまうのだった....(完) **************************************** 別サイト・愛するリスの俵太もヨロシクね! 俵太の動画も見てくださいね。 ****************************************
by season-maro1
| 2004-07-27 10:05
| 栄えあるオマヌケぴーぷる
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