お久しぶりです。 日々の忙しさにかまけて、放置していましたが、 いつまで皮膚科探してるんやと言われてもいけないので、 何年か前に書いた文章をUPして繋いでおきます(汗) 一応、バレンタインのお話です♪ **************************************************************** まもなくバレンタインだ。 今日デパートに行くと「ここは宝塚かっ!」というくらい 女がうじゃ~っとテンコ盛りであった。 私たち夫婦は、2月14日は単にバレンタインデーではなく、 入籍した日であるので、例年通り、 「また1年、離婚もせず頑張りましたね。 これはひとえに私の我慢と努力の成果ですよ。」 とお互いが主張しあって、ケーキでも食べようと思っていた。 しかし今日ちょうど用事があってデパートに出かけたところ、 女の波にのまれてしまったのだ...。 デパートに入ると、そこは女くさぁ~い世界であった。 一直線にチョコ売り場に向かう、女の大行列が出来ており、 当然のような顔をした女が行進していた。 そして知らぬ間に、 私の前後を鼻息の荒い女どもががっちりガードし、 私をエスカレーターに乗せ、売り場に連れていったのだ。 「はい、いかがですかぁ~ん♪」 広~いチョコ売り場に到着するや、 目の前にサイコロのかけらのような チョコが刺さった爪楊枝が差し出された。 「あ、はい。すみません。」 突然のことに思わず謝ってしまう。 そして食べてみる。おいしぃ~♪ 口の中でとろける生チョコであった。 「そちらはベルギー産の生チョコタイプでして、スイート味でございます。 他にビター・抹茶・ブランデーの4タイプがございまして、 もうブランデータイプは残りわずかなんですが、 他のタイプも大変人気でして、 こちらのチョコレートは普段あまり置いておりませんが、 今回は特別にご用意させて頂いたんですけど、 あまりの人気に品薄状態ですので、 お早めにお求めいただいた方がよろしいかと思うんですが、 いかがですか?」 ものすごい早回しの音声案内テープを聞かされたようであった。 口の中の甘い誘惑と、まくしたてる女の勢いで、 自動的に心拍数が上がる。 すると私の横の女が「スイートをください。」と申告した。 マジか? 「え~っと、何味にしようかな。」 買う気などなかったのに、 ショーケースの中を物色している自分がいる。 普段どんなしつこいセールスもはねのける私であるが、 完全に舞い上がってしまっていた。 しかし口の中の甘さが取れてきた頃、 少し冷静さを取り戻した。 こんなすぐ決めなくても、売り場はめちゃくちゃ広いのだ。 私としたことが情けない。 他のメーカーのを見てみよう...と視線を横に振った瞬間、 またもやチョコが刺さった爪楊枝が差し出された。 反射的に口に運ぶ。 やっぱりおいしい。口いっぱいに甘さが再び広がる。 ん? 私の口の中の糖度を、 この女に知られている!! 心拍数再度上昇。 かなりグラグラきている。 視線をショーケースに戻す。 そこにまたもやチョコ付き爪楊枝が現れた。 「こちらはビター味でございます。」 またくれた。 試食に弱い性格を 完全に見抜かれている!! ビターはやっぱり苦いな。 どうせならブランデー味をくれたらいいのに...と思っている所に、 「どうぞ! 今、抹茶とブランデー味もご用意しましたので、 ご試食してみてくださいませ!」 おっ!とうとう全部出てきた。 全部食べてみる。 やっぱりスイートが一番おいしい♪ 買うならやはりスイートだな。 すっかり買う気マンマンである。 ずっと試食はあったはずなのに、 「今ご用意した」という女の言葉に、「わざわざ」という含みがあった。 4種類食べた私の周囲の客「舞い上がり組」が、 とりつかれたように次々に買い始めた。 負けてはいけないっ! なんだか客の中に妙な闘争心が芽生え始めた。 在庫がなくならない内に、 自分の目当ての味をゲットしなければならない。 隣の客に取られてなるものかっ! 周囲の女に負けぬほど、私の鼻息も荒くなった。 自然とヒジを張り、陣地を作った。 今すぐ買わなければならないっ!! チョコはどんどん売れていく。 もう1度、試食を食べてみる。 やっぱり美味しい。 やっぱり買わなければ!! 「スイート味、1つくださいっ!」 とうとう言ってしまった。 買ってしまった。 「はい、スイートですね~。 2,500円で~す!」 ゲッ! にせんごひゃくえぇ~~~ん! 「あのう、こっちの800円の小さい方は?」 「今売り切れちゃったんです~」 そう言いながら店の女は2,500円の包みを袋に入れた。 心拍数急速ダウン。鼻息停止。 とほほほ...次々に注文する女に囲まれながら、 もう引くに引けない状態に追い込まれ、 消費税込み2,625円を支払い、チョコの包みを受け取った。 「どうもありがとうございまぁぁぁ~す」 店の女の目がキラ~ンと光る。 してやったりの目である。 その女の後ろで、別の女が試食用にチョコを小さく刻んでいた。 包みを受け取り、振り返ると、 爪楊枝を手にした「舞い上がり組 第2班」がいた。 君らもやられてしまうのね...。 そして売り場を見渡すと、 あちこちで血走った目の女がテンコ盛り。 チョコが男の手に渡る前、 女はこうした修羅場を経験しているのだ...。 **************************************** 別サイト・イワリスの俵太もヨロシクねん。 ****************************************
by season-maro1
| 2006-02-13 11:57
| あ・た・し
|
カテゴリ
栄えあるオマヌケぴーぷる オマヌケINDEX あ・た・し 恐怖の「ゴ」 マロ的東京探検記 大変だー(引越し物語) いいね、いいねぇ~ 福助くん劇場 動物たち 韓流関連 便利グッズ なんじゃこりゃ 占い 間違い探し 以前の記事
2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 2004年 12月 2004年 11月 2004年 10月 2004年 09月 2004年 08月 2004年 07月 2004年 06月 2004年 05月 検索
別サイトもヨロシク! 当ブログをリンクに登録 当ブログのバナー ご自由にお持ち帰りください その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||